退職後に来たＳＯＳ（派遣いじめ）

半年前に会社理由により退職した元同僚女性が別部署で復帰していたそうです。

派遣さんですから、正社員からの指示を受けてから仕事をするという基本中の基本を守っていると、質の悪い女性社員に因縁をつけられてしまったそうで、何をしてもいびられると連絡が来ました。

元同僚からのＳＯＳの話をじっくり聞かせて頂き、一つだけ質問をしました。

「その人の名前教えてください」

私が勤めていた会社は大手であり実に多くの人が働いています。その中でも達の悪い社員はあったことが無くとも名前くらいは聞いたことがあるものでしたので、遠慮がちに苗字だけを告げてくると、すぐにわかりました。

「その人は有名です。同じ部署の人たちは味方してくれませんか？」と聞くとみんな同情的で優しく接してくれていたそうです。

つまりは嫌な人間というのは、みんなに嫌われていてターゲットにされた人に悪いとは思いつつも自分が狙われないことで安堵していたのでしょう。

10人も居ない現場で一か月のうちに派遣さんが4人辞めたというのは人事に問題があるということです。自浄作用を働かせる意思のない人事課は責任感覚がないと思いました。

年間100人を超える派遣さんが辞めていきます。或いは契約満了となります。

「責任感を持って仕事をしよう」的なスローガンを会社の癌細胞たちが繰り返します。

経営が傾くたびに真っ先に切られるのは派遣さん。あれ？おかしくないかい？システム上はおかしくない。

しかしなぜ経営してるはずの人管理してるはずの人の失敗を真っ先に派遣さんが責任取ってんの？

派遣さんが辞める時にお前も辞めろよ。と割と多くの社員が思っているはずです。毎年毎年売れやしないものに金かけて女優さん使ってＣＭ流して、毎度失敗したつけは非正規の人が払うという面白システム。

不用意な発言一つで派遣さんには大きなプレッシャーになる。それは彼らは毎回毎回契約を更新し続けていく、満了になれば慣れた仕事でも辞めなければならない。

それを評価しているのは現場のリーダーや管理職なんだけど、それを知らないと一般の社員にすら緊張して過度な遠慮が生まれてしまう。それを知っていて付け込んでいる愚か者もいました。

肉体関係を結んで優遇する卑劣なものもいました。

「派遣さんて、派遣会社から人事に直通の苦情受付あるんだってよ」こう告げるだけで自覚のある者たちは警戒しおとなしくなります。

会社としても置き場所がなく困る人たちです。本当に自覚がなく

「自分は不器用だから」「口が悪いのは生まれつきでさぁ」「ストレートに言っちゃうんだよね」

このような形で自らカッコいいと思い込んでいる言い訳を並べていると思います。

人事や同僚の方なら、

「その言い訳は通用しない」の一言を言えると思いますが、前述した女性社員にはまるで効きませんでした。

まして派遣さんなら何も言えないでしょう。本当に怒っていて何か言いたいのであれば

「あなたの言動には我慢できない。人事に報告し辞めます」と話すしかないでしょう。間違っても暴言を吐いてはいけません。だって自分だけは許されると思い込んでいる程度の知能しか持ち合わせていない相手なんですよ。

得てして問題人物は、自分が問題あるとは自覚していません。むしろ何年もやってる仕事が出来るというだけで来たばかりの派遣さんでもすぐにこなせるようになる単純作業であることも理解してはいなかったりします。上記の女性はそうです。

相手が出来ないようにするために難癖をつけたりするんです。そして立場の維持に必死になっていまいた。

ですから、あなたには問題があるのですよ。ということを第三者的な人事に伝えるだけで効果があります。人事が仕事をしない会社でも効果があります。

元同僚の方にこんなことを話したのです。優秀な方でしたので非常に惜しいとは思ったのですが辞意は固く辞めるとのことでした。

仕事できない正社員とできる派遣さん。何度となく見てきた光景でしたが今回は仲が良かった方なだけに深く思いを巡らす出来事でした。